2011年8月14日日曜日

妊娠とかゆみ

ある日、妊婦さんに保湿のクリームが処方されていました。

念のためと思って、確認したら、やっぱり「使用においては医師、薬剤師に相談してください」と書いてありました。

もちろん、医師の指示のもと処方しているので大丈夫なのですが、妊婦さんに薬が出るときは、どうしても必要である場合に限られるもの。かゆみで眠れない日が続くときなどはやはり、体力的な面も心配です。

患者さんはどうやらおなか周りがかゆくてかゆくてしょうがないとの事。

そこで、ヘルスショップなどで売っている、オーガニックやナチュラル系の妊婦に使っても大丈夫と言われているクリームなどを使ってみては、とアドバイスしました。

妊娠中に乾燥などによる皮膚掻痒症がよく見られます。


この前、友人が妊娠したときに、The Organic Pharmacyの「Stretch Mark Oil」をプレゼントしましたが、気に入ってもらえたようです。
また、BootsやスーパーなどでBio-Oilも購入できるのでそれらを妊娠線予防と乾燥予防に使ってみてもいいのでは、と思います。

Bio-Oilは妊婦の妊娠線予防における効果について、試験も行われているようです(しかし、要約のみなので詳しい試験の内容はわかりませんが)。
http://www.bio-oil.com/ja/research/stretch-mark-study-2010

そうそう、友人から「おなかが大きくなってくると、妊娠線はおなかの下側が見えないから、そこもきちんと塗らないとダメだよ」とアドバイスが・・・。

また、温かくなるとかゆみが増すので、入浴時もぬるめのシャワーなどにしてみるといいと思います。
石鹸も低刺激のものを使ったり、下着に工夫をしてみたり、肌に優しいものを使ってみるのもいいともいます。

そのほかに、軽度の肝機能異常を伴う妊娠性皮膚掻痒症や妊娠性のじんましん様皮疹と妊娠性疱疹があります。妊娠性のじんましん様皮疹は、妊婦に良く見られるようですが、原因はわかっていません。妊娠性疱疹は、異常な抗体が自分自身の組織を攻撃してしまうことが原因だと考えられています。*

しつこいかゆみ、水疱ができるなど、ひどくなる場合は、定期検診で医師に相談してみてください。


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hiroko

参考文献
*メルクマニュアル家庭版、産婦人科外来処方マニュアル