2019年6月2日日曜日
禁煙と禁酒、オススメの本
大変ご無沙汰しています。久々にブログの更新です。この度は18ヶ月ぶりに日本へ里帰りしていました。日本は異常気象で毎日大変暑く、「朝晩は冷え込むかも」と念のためフリースを持っていったのですが、一晩だけであとは全く必要ありませんでした。。。
今回は里帰りする前に、数冊の本を注文して実家に送ってもらっていました。
Alan Carr著の「禁煙セラピー」と「禁酒セラピー」。薬局の同僚から勧められていましたが、たまたま日本語訳が発売されているのを知って読んでみました。
禁煙セラピーの本が最初に出版され、その後、禁煙セラピーの方法が禁酒にも効果がある事を見出した著者が禁酒セラピーの本も出版したそう。
ロンドンに本を持って帰ると荷物になるので、実家にいる数日で読み切り、置いて帰って来たのですが、とても興味深く、私たちが思い込んでいる「ニコチン」の思い込みや続けてしまう心理など分かりやすく説明されていました。
どちらの本にも、中毒の過程を食虫植物(Pitcher Plant)を例にたとえて説明しているのが、とても印象に残っています。
食虫植物は甘い匂いと蜜を出す事で、虫たちをおびき寄せます。最初は虫たちは蜜を吸い、楽しんでいるのですが、だんだんと滑り台のようになっている淵から中に入って蜜を吸い続けます。どんどん深く入り込んで、体が蜜で重くなって来ても、虫はまだ「引き返せる」と思い込んで、蜜を吸い続け、さらに底までたどり着いて、周りに死んでいる虫たちがいても、「自分はまだ大丈夫」と思って吸い続け、ついには体が重くなり、引き返せず、罠にはまってしまう
という仕組みが、中毒と同じ状況だと話していました。
「自分は違う」「まだ大丈夫」という気持ちが働いている事が分かりやすく、また他の箇所の心理状況もなるほど、と思うところがたくさんあり、今まで学んでいた内容とは違う角度から説明されている事も勉強になりました。
ホメオパシーだと、本で知識を補うことはもちろん、「なぜ吸わないと気持ちが落ち着かないのか?」「なぜ飲まないといけないのか?」から、例えば、現実を見つめたくない何かがあるなど、その人それぞれの状況にあったレメディを処方していくことになるでしょう。
「タバコがやめられない」「お酒がやめられない」と気になっている方、また家族の方にもオススメの本です。
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