2017年6月17日土曜日
自分の体について理解すること
皆さんは、最近風邪をどれくらい前にひいたでしょう?
大人では一年に平均2-3回は風邪を引くといわれています。
皆さんは風邪を引きそうになったとき、またひいたときにはどうしていますか?
いろんな人と接していて、結構薬をすぐに使う人が多いことに気になったので、今回はこのことに触れてみたいと思います。
今は、何でもネットで情報を収集できるし、私の周りにも薬を簡単に使う人がいます(英語ではPill Popperと言うそうです)。
薬で押さえ込んで、症状がなくなったからそれでいいとは限らないこともあります。そのときは良くなっても、ときに、後々体に影響してくることもあります。このことについては別の機会にお話しすることにします。
私は風邪を引いたときでも使うものは決まっていて、十分な休息を取りよく眠ること、食事を気をつけること、十分な水分を取ること、ホメオパシーのレメディ、必要があれば自己治癒力を促すようなハーブやサプリメントを使って、体が回復していくのを待ちます。
昔、日本で働いていたとき、ホメオパシーを知る前の話です。
日頃から薬を使うのはよっぽどのときに限っていたのですが、このとき普段はめったに使わない解熱鎮痛薬に手を出しました。薬を飲んで数時間は熱が下がったのですが、また熱が出ました。結局熱は40度以上に上がったり下がったりするのが5日間くらい続いて、2週間入院する羽目になりました。
この経験をして以来、風邪を引いても薬を使うことは避けて、自分の自己治癒力に身を任せる方法にしています。
細菌に感染する仕組みについて、上の写真にある本の内容を引用して考えてみたいと思います。
19世紀にさかのぼるお話ですが、2人の科学者が感染について、ある理論を提唱しました。
一人目はLouis Pasteur。パスツールの法則で有名な科学者です。彼は感染について、「創造説」的な見解を述べていて、自然発生する理論で生命と病気の過程は何も無いところからでも起こりうる。
感染しないようにする対策として、細菌を殺す、汚染されるのを避けることで細菌から守る、と言いました。
二人目はAntoine Bechamp。彼は「進化論」的な見解を述べていて、体には常に細菌が存在していて、バランスの取れていない食事、毒素、そして生活習慣が病気に導く、と。
感染しないようにするには、生活習慣、食事、生活している環境、そして体と心のバランスに気をつけること、と言いました。
(二人の名前はその後製薬会社の名前になっていますね)。。。
その後、Bechampの説よりもPasteurの説のほうが沢山の支持を受けるようになりました。
しかし、Pasteurは亡くなる前、病床でこんなことを言いました。
「The host is more important than the invader」(宿主は侵入者よりもさらに重要である)
そう、彼もどれだけ体を強くすることが大事であるかを知っていたのです。
本には「人間は簡単に解決しやすい理論にたなびく傾向があり、これがいい例だ」と話しています。「細菌さえ殺せば、感染を防げるという方向にばかり焦点が当たり、体の基本的なケアについてはおろそかになってきてしまった」と。
私たちは腸内細菌をはじめ沢山の細菌を保菌しています。このバランスが崩れたときに病気が発生することもわかってきています(例えばカンジダなど)。
会社や家族で風邪を引いている人がそばにいても、全員が移ってかかることはありません。かかる人とかからない人がいます。
最近は過剰に殺菌したり、抗菌グッズが出回ったりしていますが、実際の体のほうはどれだけ見直されているのでしょうか?
ある程度、清潔にしておくことは大事ですが、でもそれだけが全てではないのです。
「コレを食べるといい」「アレをするといい」いろいろありますが、バランスも大事です。
自分の体の自己治癒力を信じて、生活習慣を見直し、しっかり休むことを心がけてください。
風邪にかかりやすいと思っている方、薬を使う前にできることをまず考えてみてください。
そうやっていくうちに自分の体が変わっていくのがわかります。
自分の体がどのようなプロセスで回復していくのか、もっと注意を払うことで自分の体について理解でき、変化に気づきやすくなります。
健康な人であれば、熱を出しても24時間以内にピークから下がっていきます。それ以上熱が長引く場合、または発疹、頭痛が見られる場合には一度医師に診てもらったほうがいいでしょう。
このブログが、皆さんの健康をを見直すきっかけになるといいな、と思います。
「風邪ひいているけれど、何をしたらいいかわからない」という方は、電話やスカイプによる15分の無料ホメオパシーコンサルテーションも行っています。
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