2019年6月9日日曜日

生理用品を選ぶ



最近では、布ナプキンやデリケートエリアに関する商品の扱いなどを見直すような記事も出てきて、今までと比べて意識する人も増えてきたのだと思います。

やはりデリケートな部分であるため、出来るだけ心地よくしておきたいところ。
最近では、そんな部分に気を使った商品も増えてきて、オーガニックコットンを使用した製品もたくさん出ています。上記の写真は薬局にも置いていて、私も愛用しているブランド。使い始めて「何でこんないいものを知らなかったのだろう?」と本当に後悔するくらい肌触りが今までのナプキンと違い、不快感がなく驚きました。イギリスではこの他にもいくつかの会社がオーガニックコットンを使用したナプキンやタンポンを販売しています。写真のNatracareのシリーズは、Waitroseなどのスーパーでも手に入るので、一番見つけやすいと思います。

これから月経の始まるお子さんをお持ちの親御さんにもぜひオススメしたい商品です。

コットンを白く綺麗に見せるために、また効率よく生産するために、漂白剤やまた化学薬品が使われている話は消費者として、知っておいたほうがいい大事なこと。また、コットンでなくても、レーヨンなどの化学製品をナプキンに使っているものも多く、このレーヨンを処理するのに使われる二硫化炭素が原因と疑われる身体症状や、化学薬品や化学繊維による陰部カンジダ、接触性皮膚炎、ホルモンバランスの崩れなども報告されているよう。これらを敏感な部分に直接当てるとなると、かぶれたり、不快感が現れることもとてもわかる気がします。

また、下着に使う洗剤も香料などを最小限に留めた肌に優しいものを使いたいもの。私は1年以上前から「ランドリーマグちゃん」を使い始めていますが、これは環境にもお肌にも優しいスグレもの。こういうものは積極的に活用して行きたいものです。

「ランドリーマグちゃん」はバッグの中に入っているマグネシウムの玉がイオン化して汚れを洗浄するというもの。バッグを洗濯機に洗濯物と一緒に放り込むだけ!化学薬品を使っていないので、水質汚染の心配もなく、また赤ちゃんなどお肌が敏感な人にも安心して使えるのが特徴。こちらについては、以前の投稿をご覧ください↓
https://hirokohomeopathy.blogspot.com/2018/06/blog-post_10.html

また、生理用品とデリケート部分の関係については、TSS(Toxic Shock Syndrome)といってとても稀ではありますが、黄色ブドウ球菌によって産生される毒素が原因で起こるショック症状があり、これはすべてコットンで作られたタンポンを使ったほうが、コットンとレーヨンの混合素材で作られたタンポンを使用した人より発生率が低いとのデータがリサーチで出てきたとのこと*1。ただ、最近のリサーチでは変化なしとのレポートも*2。まだまだデータを集める必要があるのかもしれませんが、少しでもリスクがあるなら避けておきたいもの。
タンポンは取り替えるのを忘れて、取り替える間隔が長くなるなどによる問題もあるので、基本頻回に取り替えることは忘れないように・・・。

日々使うものに少し気をつけるだけで、不快感の度合いがこれだけ変わるとは!と実感した商品。敏感な方、試してみてください。

*1 Infect Dis Obstet Gynecol, 1994:2:140-5 https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18475381
*2 App Environ Microbiol, 2018;84:200351-18 https://aem.asm.org/content/84/12/e00351-18


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