2021年4月27日火曜日

よくある質問 〜クラシカル?プラクティカル?〜

皆さん、こんにちは。

ロックダウン緩和となったロンドンでは、多くの人で賑わっています。

レスタースクエアは、ベンチや芝生の上に座ってご飯を食べる人が出てきていたり、




チャイナタウンは、レストランの外に、テーブルを設けて、食べられるようになっていたり、ベンチを用意して、お持ち帰りのランチを外で食べられるように工夫しています↓





本題に入りますが・・・。

ホメオパシー、と検索してくると、「クラシカルホメオパシー」「プラクティカルホメオパシー」という言葉にぶつかることがあり、「これって一体何?」と思う方もいるでしょう。

私も初めてのクライアントさんから「クラシカルですか?プラクティカルですか?」と聞かれることはよくあります。

イギリスで「ホメオパシーを学ぶ」と決め、学校を選ぶときに、「どの方法を教えているところに入学しようか?」と考えましたが、結局は基本のクラシカルからプラクティカルに至るまで、全体をバランスよく教えている学校に決めました。


2つの特徴はというと、


  • クラシカルホメオパシー


「クラシカルホメオパシー」とは、名前の通り、クラシックな、伝統的な方法を使って処方するホメオパシー。クライアントの、精神、感情、身体的な症状や特徴から、レメディを選んで処方します。

これはホメオパシーのレメディを処方する一番の基本の方法で、Kentian Method(Kentというホメオパスが編み出した方法)と言われていたり、この方法で選択したレメディのことを、Constitutional remedy(体質の特徴から選び出したレメディ、日本では体質レメディと呼ばれていることが多いよう)と言われています。

基本はレメディを1種類処方し、その後静観して、レメディの効果をチェックするという方法です。

長所としては、本人特有の自己治癒力を引き出す一番の方法となります

難点としては、一つずつレメディを飲み、効果を確認するため、静観して評価する時間がかかることです。


  • プラクティカルホメオパシー


一方「プラクティカルホメオパシー」とは、クラシカルで選んだレメディも含め、様々な角度から1度に複数のレメディを処方する方法。Therapeuticといって、症状の特徴のみから処方したり、その人の親から受け継いだ体質なども見据えて、Constitutional remedyの他に、複数のレメディを1度に処方します。

何故、この方法ができたかというと、200年以上前に、ホメオパシーが生まれた頃は、化学合成から製造される薬や添加物などが出回る前で、予防接種などもなかった時代。また、インフルエンザ、がんなど、その他様々な現代病が顕著に出てくる前だったお話。

その頃は、クラシカルな方法でレメディを選択する方法で、十分効果を発揮できていましたが、薬を飲むようになり、予防接種が始まり、様々な感染症、病気、現代病が入ってくると同時に、私たちの体の状態が複雑になってきました。

Obstacle to cure(治癒を阻めるもの)といって、アルコールや薬物中毒、薬を飲んでいたり、

また、Maintaining cause(継続的に病気を引き起こす要因)といって、住んでいる環境や、働いている環境の悪さ、普段生活の中で、継続して使用しているものなどが、要因となって、治癒を阻んでいるものがあったり。

まずはこれらを取り除くことが、治癒に向かうために必要となってきます。

現代社会では、Obstacle to cureや Maintaining causeなどの、様々な要因が複雑になってきています。

そんな現代事情は、「一つのレメディを飲むだけで、静観して結果を見る」というやり方では、「時間がかかってしまう」という現状が出てきました。そこで、Constitution(体質)も含め、様々な角度から一度に処方する、この「プラクティカルホメオパシー」という方法が出始めたのです。

飲んですぐ「効果が見えない」となると、「ホメオパシーは効かなかった」とすぐ決めてしまう人もいるのは事実(何十年も悩んでいる慢性の症状の場合は、根気が必要なのですが・・・)。そんなせっかちな現代人に合わせた処方とも言えます。

長所としては、薬を飲んでいたり、慢性の症状が長く続いている、複雑なケースに向いていること。

難点としては、複数のレメディを一度に服用するため、どのレメディが、どのような効果を示したか、飲んでいる人からしてみると確認しにくいこと(ただ、ホメオパスは目的を理解して処方しているので、あまり問題にならない)です。


これが2つの方法の違い。


トリートメントを受ける側としては、「症状が改善する」ことが何よりも大事なのではないでしょうか?

どちらが良いとか悪いとかではなく、両方ともれっきとした「ホメオパシー」

時代に合わせて物事が、変化、進化するのはどのようなエリアでも、当然起こってくることです。そのため、私はどちらが「いい」とか「悪い」ではなく、クライアントのケースに応じて、使い分けていくことの方が、さらに重要であると思います。

クラシカルのように、1つのレメディの処方だけで、大丈夫なケースがあればいいですが、私が見ているケースでは、ほとんどそうはいかない状況が多いのが現実・・・。


私のコンサルテーション、処方については、今後、別の投稿でお話したいと思います。


以上、ざっくりですが、これらの説明で、「クラシカル」「プラクティカル」の違いが理解できたでしょうか?

ホメオパスを選ぶとき、トリートメントを受けるときに、上記が参考となれば幸いです。


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