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2017年4月1日土曜日

イギリスの薬局で働く その5



大きな病院の中にある、チェーン調剤薬局の面接。

今までいろいろ練習したこと、全部出し切るつもりで面接しました。
面接の最後に言われたのは、「これからもう一人とも面接するんだけれど、来週火、水、木曜日と働ける?」と。「実際に働いてみて、あなたにとってもこっちにとっても思った仕事と違う、って言うことのないようにしたいの。もちろん勤務しただけのお給料はお支払いします」と。
来週の勤務は火曜日は入っているけれど、水、木は休み。「2日間なら働けます。」とお話して、戻ってきました。

次の週。勤務に行ったら、みんなニコニコして迎えてくれました。でも実際に働いてみてびっくり。大病院だけあって、本当に忙しい!そこには私の後に面接した女の子もいました。話をしてみると、今も調剤薬局で働いているけれど、こちらの仕事に応募したんだ、と。
「えー、経験者だったら私、無理じゃない。」そうがっかりしてお昼を食べていたら、「ガリッ」と音がしました。
こんなときに限って奥歯の詰め物が取れた!
「何でこんなときにーーー!」。
歯医者に電話し、無事に予約が取れて、ほっとしたときに、ふと思いました。
「現地の薬局で働く機会なんてなかったんだから、この2日間は楽しむつもりで行こう!」
気持ちを切り替えて望むことにしました。

貴重な経験、いろんなルール。2日間だけだったけれど、いろんなことを教えてもらいました。

終わり近くになったとき、ふと女の子がいなくなっていることに気がつきました。「あれ?もう帰っちゃったんだ。」

そして薬局を閉めた後、マネージャーと私だけが薬局に残りました。

「あなたに是非私たちのチームに入っていただきたいの。あなたはどう思う?」

(え、これって採用のオファーなの?)「この2日間楽しく働かせていただきました。是非よろしくお願いいたします。」

「カウンターのチームのみんなはいい人だよ。沢山教えてくれるから、協力して頑張ってね」

それから、採用に必要な書類を次の週に持ってくる約束をして薬局を去りました。

病院を出た後、夫とKさんに電話をしました。二人ともとても喜んでくれました。
Kさんは、「いままでそんなの聞いたことない。感動したよ」と言ってくれました。

就職活動を始めてから1年半。長かったー。

日系クリニックには、退職願いを出しました。1ヶ月前に辞める事を言わなきゃいけない契約になっていたので、翌週から1ヶ月は、両方の仕事の掛け持ちが始まりました。


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