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2018年5月3日木曜日

イギリスの薬局で働く 続編その3



イギリスはとてもボランティアが盛んな国。
病院もボランティアが欠かせなくて、高校生から退職者まで、いろんな世代のボランティアが働いています。
私の義理の息子Eくんも、私が働いていた病院でボランティアとして活動していました。若い人がボランティアをする理由は、

  • ・社会経験を積むこと、
  • ・病院のシステムを理解する、
  • ・将来履歴書にボランティアの経験を書くことで就職につながる

など、社会に貢献するだけでなく、ボランティアをする本人にもいろんなメリットがあるからです。

大病院なので、迷う患者さんも多く、入り口と受付近辺には、いつも紫色のポロシャツを着たボランティアさんが立っています。
案内はもちろん、車椅子を押してくれたり、いろんなことをして患者さんを手助けしてくれます。

前に、Eくんが初出勤した後に、
「どんなことをしてきたの?」
と聞くと、
「認知症のおばあちゃんとお話してきた」
のだそうです。
彼は、病院に何度も行ったことはあっても、このトレーニングで、隅から隅まで案内され、覚えるように言われたようで、あまりの大きさに驚いていました。

でも、こんなボランティアさんたちも5時を過ぎるとみんな帰ってしまって、いなくなってしまいます。

ある日、6時半まで開いている薬局に、患者さんが、迷っているおじいちゃん連れてきて、
「トランスファーサービス(送迎サービス)を受けたいみたいなんだけれど、どこかわからないから連れて行って欲しい」といって、おじいちゃんを薬局のカウンターに残して去って行きました。

「おじいちゃんをトランスファーカウンターに連れて行ってきます」と言ったら、
薬剤師が
「カウンター誰もいないんだから、離れちゃダメだよ」
と言われてしまいました。でも、このおじいちゃん、英語も片言で、このまま放っておくなんてかわいそう。
でも、こっそり同僚に頼んで、
「おじいちゃんトランスファーに連れて行くから、5分だけカウンター見てて欲しい」
って頼んで、おじいちゃんをトランスファーカウンターに連れて行きました。

日本の病院で働いているスタッフであれば、こんなことがあったら、お互いのスタッフが臨機応変にカバーしあうのが普通でしょう。
でも、イギリスでは「Health&Safety」のルールの下、「Job Description」といって、就職して契約時に交わした仕事以外はスタッフを守るために行わない、ということになってるのだそうです。

国が違えば、ルールも色々、です。

病院でのボランティアさんの役割の大きさを痛感した瞬間でした。

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