仕事先では看護師さんや医師もいろんな勉強をするためにイギリスに来ているという人も多くみられます。
修士課程や博士課程に通っている人、アロマセラピーや西洋ハーブを勉強するために来ている人なども多くて、その人たちの情熱とパワーに私も刺激されて、また勉強したくなってみたり・・・。
ある日、修士課程に通っている、という看護師さんと話したときのこと。
その看護師さんは日本で救命救急やICU(集中治療室)、ホスピスなどで経験を積んで来られたのだそうです。
目の前で誰かが亡くなる、という出来事に直面することが多く、しかし、他にも患者さんはいるため、亡くなられた方の家族の方たちや自分たちの気持ちなどを振り返る時間などほとんどなかったのだそうです。だから、看護師さんたちは自分の中でその感情を閉じ込めがちだったような気がする、と話されていました。
しかし、イギリスで勉強すると、こっちは亡くなられた方のことについて、他のスタッフと意見を交換したり、声をあげることで、その思いを共有する場があり、また、カウンセリングに行くこともあるみたいで日本とは環境が違うような気がする、と話してくれました。
日本では「カウンセリングに行く」と言うことだけで色眼鏡で見られがちなので、こっちの国ほど気軽に活用しにくい面がある気がするのが残念、と話しておられました。
「確かにそうだよなー」と思いました。
その点、イギリスはホメオパシーや心理セラピー、カウンセリングなどが盛んで話す場所の選択肢があり、また日本よりも気軽に通っているので、そういう環境はいいかもね、などと話をしました。
日本で働いていた頃、「看護師さんって本当に大変な仕事だな」と思うと同時に患者さんに対する細やかな気遣いに「すごいなー」といつも思っていました。
将来、もっと日本の看護師さんが働きやすい環境が出来るといいですよね。
にほんブログ村
hiroko