ある日、風邪薬を処方された患者さんに、
「こっちの人は、風邪を引いたら何を食べるんですか?」
と聞かれました。
「チキンスープを飲むみたいですよ」
と答えると、
「どういうものですか?」
という話になりました。
私も友人が作ったものしか飲んだことがないのですが、鶏のミートボール、ニンジン、セロリなどの入ったコンソメ風のスープでした、と言うのを説明し、材料も、多分作られたものもスーパーで売っていると思います、とお話しました。
チキンスープはもともと冗談交えて「Jewish Penicillin*」とも言われるそうで、ユダヤ人の間で昔から風邪を引いたときに飲まれていたもののようです。
風邪になぜ効くのかを調べている方もいるようで、まだ直接的なメカニズムは判っていないものの、鶏から出るアミノ酸のシステインが鼻づまりや痰などを出しやすくするのでは、などといわれています。
また、栄養素的な面が良いのでは、とも考えられています。
おかゆに飽きたら、チキンスープを試してみるのも良いかもしれませんね。
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hiroko
*参考文献:Pharmaceutical Journal Vol.288