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2017年4月6日木曜日

イギリスの薬局で働く その10



働いて慣れてくると、調剤薬局の同僚と飲みに行ったりする機会もできました。

そこで色々聞いてみると、本当にみんな想像を絶する努力をしているのを知り、本当に驚き、またそんな尊敬できる仲間と一緒に働けたことを本当にうれしく思いました。

Pharmacy Technicianとして働いていた同僚は、
出身はブルガリア。資格を取りたくて、薬局を訪ねたけれど、「正式に社員としては働けないけれど、ボランティアならいいですよ」といわれ、薬局でボランティアをしながら勤務経験を重ねていったそうです。その勤務時間数を利用して、Pharmacy Technicianのコースに応募し、Technicianになることができたのだとか。

収入ゼロでもその経験と時間数を生かして、資格を取る!
彼女の努力と忍耐に比べたら私なんてまだひよっ子。
すごいなーって思いました。

みんな本当にいい人たちばかり。

窓口では日本では想像もつかない戦場ではあるけれど(患者さんの文句の度合いが半端じゃありません)、素敵な人たちに囲まれた、いいチームで働けたことはとても貴重な経験でした。

今、日本の門前薬局のように、NHSの病院も、病院内に外部の調剤薬局を受け入れて、外来処方箋をこの調剤薬局に調剤してもらう、というシステムに替えているところが増えてきています。病院側は、外来薬局の忙しさから離れ、院内薬局の業務に集中できること、また調剤薬局の販売収入をNHS病院に支払うことでTrustの収入源にもなる、という契約でシステムが成り立っているそうです。
調剤薬局も患者さんの沢山集まる場所に薬局を構えることができるため、処方箋枚数の確保、商品の購入層にアクセスできるメリットがあります。

こんな新しいシステムを導入したばかりのところで働くことができてよかったと思っています。

日本人でありながら、イギリスで現地の病院や薬局で薬剤師として働いている方たちにお会いする機会が時々あります。お話を聞くと本当に皆さん想像を絶する努力をして、今の仕事を勝ち取った(本当にこの言葉がぴったりだと思います)方たち。

調剤薬局で働く機会をくれた、薬局の方たち、いつも会うと元気をくれる現地の日本人薬剤師の方々に本当に感謝しています。とても貴重な経験ができました。

今はホメオパスとしてホメオパシー薬局に勤務、今までの仕事とは少し違う分野で働いていますが、人々の健康について貢献したいという気持ちは昔と何ら変わっていません。

これからもよろしくお願いいたします。

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