こちらの内容は、2021年8月2日にニュースレターでお伝えした内容です。
少しタイムラグがありますが、もしよかったら。
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皆様、こんにちは。
ロンドンは7月19日に、さらにロックダウン解除が進み、街中で多くの人が行き来するようになりました。またCovent Gardenでは観光客と見られる方々も、多く見られるようになり、パフォーマンスをする方々も戻ってきて、とても賑やかです。
地下鉄でも、「マスクをしないと罰金」の広告が剥がされ、法的にはマスクをしなくても罰金を問われないようになりました。
しかし、まだマスクをしている人は多い・・・。
そんな中、ふと思い、お題の「Germ Theory」と「 Terrain Theory」についてお話しようと思いました。私自身、このことについては、オンラインの「風邪とインフルエンザ」講座の中でも「バイキンのお話」として説明しています。
私自身がこの講座を始めようと思ったのは、イギリスで使われているホメオパシーについて、メディアの偏見に左右されず、ストレートに伝えていきたいと思ったこと、また、ホリスティックな観点から、体全体の健康を考える時に、大事なことは付け加えて、伝えたいこともあり作成しました。
そのため、「レメディの使い方」だけでなく、知っておくと便利なアイテムや、その他テーマに関連した、健康についてのお話も添えて講座を作成しています。興味のある方は、どうぞオンラインホメオパシーの各講座をどうぞお楽しみください。
下記のボタンからアクセスできます。
話は戻りますが、この「Terrain Theory」と「 Germ Theory」については、このウイルス騒動の中でも、よく言われていた内容。私もホメオパシーを学んだ時に学校で講義がありました。
英語で、
「Germ」は「バイキン、病原菌」、
「Terrain」は「(自然、地理から見た)地域・地形、周囲の環境、土壌」
を意味します。
このお話をするにあたり、微生物発見の歴史に遡って、少しお話をしますと・・・、
理科の時間に「パスツールの法則」というのを勉強したのを覚えていますか?
ルイ・パスツール(Louis Pasteur)はフランスの化学者・細菌学者で、「伝染病は細菌が引き起こす」ということを発見したことで有名。乳酸菌、酪酸菌などの発見をし、
「発酵や腐敗が微生物によって起こることを明らかにし、それまで信じられてきた、「自然発生説」を否定」
しました。彼の理論は一般的に「Germ Theory」と呼ばれています。その後、様々な菌やウイルスを探し出し、ワクチンを作り出したのも彼の研究です。今では、「サノフィ・パスツール(Sanofi-Pasteur)」という製薬会社(ワクチンが有名)がありますね。
「 Germ Theory」では、「微生物が病気を引き起こし、解決策は微生物を殺すこと、または混入を避け、微生物から守ることが必要」と説いています。
一方で、同じ時代にアントワーヌ・べシャン(Antone Bechamp)という、同じくフランス出身の化学者・細菌学者がいました。彼は「Terrain Theory」と言って、
「土壌の毒性により、病気を引き起こす」という考え方を提唱しました。「細菌は、環境や宿主によって変化を起こす」
という考え方です。
「Terrain Theory」では「宿主(ホスト:土壌、私たちの体や環境)を変えることで、生活習慣、特に食事、住んでいる環境、身体と感情のバランスを整えること、それらの環境の状態のよって感染が左右される」ということを説いています。
どちらの説も、当時の理論は、現代において、多少の訂正が必要であるにしても、パスツールは自分の理論を正当化するために、べシャンの理論を盗用していたとも言われており、のちに、パスツールは他界する前に、自分の理論が間違っており、べシャンの理論の正当性を認めたとも言われています。
その後も周りの科学者たち、またのちに続く科学者たちからも、「科学をビジネスに転用するのは危険なこと」と言われていたよう。パスツールはとても「ビジネス」と「世渡り」が上手だったようですね。
上記のことを踏まえて、子供の頃を思い出して見てください。
小学校の頃、毎年冬にインフルエンザで学級閉鎖になっても、インフルエンザにかかる子とかからない子がいましたよね?あれは宿主(ホスト:私たちの体の環境)の違いによるものが大きいでしょう。免疫力が強く、丈夫な子供は、周りがインフルエンザになっても、体がウイルスと戦うことができ、かからなかったのではないでしょうか?
また、私が病院で働いていた頃、「一年目の洗礼」というのがありました。新卒で新しく働き始めた人や、しばらく現場で仕事をしておらず復帰した人たちが、入職1年目に、冬になると立て続けに風邪をひいたり、体調を崩したりして休むこと、を指してこう言っていました。
病院、薬局、クリニックには、いろんな感染症を持っている患者さんが日々やってきます。
菌やウイルスに曝されると、体が防御するために、免疫機能がこれに対応しようと戦います。以前から勤めていて慣れている人は、体が戦う術を知っているので、免疫機能が鍛えられていますが、新卒さんはそうはいかない・・・。しかし、2年目からは、何度も風邪を引くということは無くなって行くんですね。医療従事者の方々が、体力があって強いのは、日々免疫機能が鍛えられているからなのではないでしょうか?
また、私たちは細菌たちと共生しています。腸には「腸内細菌」が存在し、「善玉菌」と「悪玉菌」という言葉はよく聞きますよね?健康な人では、腸内では「善玉菌」が70%、「悪玉菌」が30%の割合でバランスを保って存在していると言われています。ライフスタイルの変化やストレスなどが原因で、このバランスが崩れ、「悪玉菌」の割合が増えてくると、下痢やカンジダなどをはじめとする様々な症状を呈すると言われています。
また、皮膚にも常在菌が存在します。これらのバランスが保たれているからこそ、私たちの皮膚は健康を保っています。
食べ物も今注目の「発酵食品」が昔から存在し、私たちはその自然の恩恵をこうむっています。
こう考えると、「排除することが全て」ではないことは、もうお気づきですよね?
今回のコロナウイルスの騒動では、やたら、手を洗い、マスクをし、除菌、殺菌、隔離することに焦点を当てすぎているのでは?
また、恐怖を感じると、人の免疫力は落ちてしまいます(以前、お送りした「波動を高めることの大切さ」をご参考ください。ブログにも掲載しています)。
そう、菌を取り除くことばかりに焦点を当てていても、宿主(私たちの体)が健康で丈夫でないと、感染する確率が上がるのです。
ある程度の、衛生状態を守るのは大切なことではありますが、一方で、自分の健康管理のために、ライフスタイルを見直すことももちろん重要になってきます。
身の回りの清潔を保ち、よく寝て、体にいい、添加物の入っていない、自然なものを食べ、適度な運動をし、ストレスを溜めず、楽しいことや情熱のあるものを持ち、毎日を楽しく過ごせるように心がけることで、私たちの体の環境は、変わってきます。
何を行うにしても「適度にバランスよく」を念頭に置いておきましょう。
私のブログにも、免疫力を高めるサプリメントについて書いています。「一時的に取り入れてみたい」など、興味のある方はどうぞ、下記のボタンからご覧ください。
私の立場から、「ワクチン接種についてどのように思われますか?」と聞かれることは多いです。するかしないか迷っている方も多いでしょう。
私は、それはご本人の選択を尊重します。ホメオパスとして、本人の選択を尊重し、望む健康状態に持って行くべく、サポートして行くのが私の仕事。
ホメオパスの創始者、サミュエル・ハーネマンは、「ホメオパスは、”Non prejudice observer(偏見を持たない観察者)” であるべきである」と説いています。
啓蒙活動されている方々や活動家などと言われている方々の方が、きっと多くの情報をお持ちでしょう。私はご本人の希望する健康を、サポートすることに集中します。
ホメオパシー界でも、ここ1年は、次々とウェビナーが開催され、今までマイナーだったレメディがその働きについて注目を浴びたり、新しいレメディが出てきたり、日々情報は更新されています。
私もできるだけ、それらの情報をクライアントにフィードバックして行くべく、ベストを尽くしています。
相談を希望の方は、下記のボタンからどうぞご予約ください。
参考文献
- Trevor Gunn (2009) Comparing Natural Immunity With Vaccination (3rd Ed.) The Informed Parent Publications. pp9-12
- Robert O Young (2016) Who Had Their Finger on the Magic of Life - Antone Bechamp or Louis Pasteur? International Journal of Vaccines and Vaccination 2016, 2(5):00047
- Alan J Salerian Was Pasteur Wrong? Human Cells May Generate Bacteria. BioMed J Sci & Tech Res 4(5) 2018.BJSTR. MSJD.001127. DOI:10.267 17/BJSTR.2018.04.001127
- Ethel D. Hume (1932) Bechamp or Pasteur? : A Lost Chapter in the History of Biology (2nd Ed.) https://ia802607.us.archive.org/7/items/bechamporpasteur00hume_0/bechamporpasteur00hume_0.pdf
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