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2020年12月30日水曜日

皮膚炎で悩まれている方へ



皆様、クリスマス休暇はいかがお過ごしでしょうか?
イギリスでは一部雪が降ったところもあるようですね。ロンドンはまだ雪が降るほどは寒くないですが、寒さが体の芯までしみてくるようになりました。

本題に入りますが・・・。

アトピー性皮膚炎、アレルギー性皮膚炎、接触性皮膚炎など慢性の皮膚炎は、薬を使ってもいたちごっこで本当に厄介なもの。かゆみが増すと、睡眠も妨げられ、睡眠が妨げられると日常の生活にも支障をきたしてきます。
また、皮膚炎の場所によっては、見た目も気になるので、自分のことがいやになることも。私もニキビに長年悩まされていたので、皮膚にできものやパッチができていると、見た目で自分に自信をも失うことは、経験上十分承知しています。
皮膚の炎症は、そのため精神衛生上の健康も心配になってくるところ。

薬では、抗アレルギー剤や、ステロイドなどの免疫抑制剤がメインの治療となりますが、これらは症状を押さえ込むだけなので、薬をやめたり、しばらくすると再発するケースも多く見られます。

何故なのでしょう?

症状を抑えても、根本の原因が解決していないからなのですね。

ストレスで悪化する、何かを食べた時に悪化する、気候が変わると悪化する、などきっかけがあって悪化するケースもよくあります。今まで大丈夫だったのに、なぜ体は敏感に反応するようになったのでしょう?

以前の投稿で「ストレスという言葉」について書きましたが、症状が感情的な要因と関連している場合(というかそれがほとんどですが)、誘発される原因について対処するのが最も早い解決法です。

ホリスティックな考えからすると、皮膚の症状は、身体的、精神的、感情的に乗り切れずあがいている状態が、体の内側で対応しきれない時に出てくる体のサインと考えられます。突発的なものもあれば、長年少しずつ積み重なってきたものもあるでしょう。

症状を抑え込むというよりは、その体が表現している感情などのサインを理解し、サポートしていくことが必要となってきます。

家族が持っている体質については、そのパターンを見直すことも大事です。

ホメオパシーのコンサルテーションでは、それらを探し出すために、様々な角度から質問をし、掘り出していきます。そしてその見つけたそれぞれの情報をパズルのように当てはめていきます。
そしてそれぞれの人の状態にマッチしたレメディを処方します。

「良くなるまでにどのくらいかかりますか?」というのは、よく聞かれる質問なのですが、ヒーリングにかかる時間は本当に人それぞれです。原因とみなされた状態に対して、どのように受け止め、対応するかは人それぞれであるので、私はいつも「本人次第なところもあるため、人それぞれです」とお話しています。

このブログでは、皮膚炎において相談に来られる方に、レメディ服用と合わせて、オススメしている一般的なものを紹介いたします。

  • マグネシウム


ホメオパシー講座でも、このブログでも何度もお話ししているマグネシウムですが、皮膚炎の方にもこのミネラルはとっても大事です。マグネシウムはストレスにも大事なミネラル。気持ちを和らげてくれたり、また、筋肉の緊張をほぐしてくれます。こちらのTrace MineralsのMega Mag 400mg Liquidは液体なので、量の調節が簡単で、お子さんにも使っていただけます。一般の投与量はラベルに示してあるものの、個々によって必要量には差があります。マグネシウムは下剤としても使われるミネラル。下痢をしない手前の量が、その人に適度な用量とされています。私も水に加えて、1日のうちに何度かに分けて飲んでいます。


  • Epsom Salt

マグネシウムを含んだ塩で、足浴やお風呂に入れて使います。筋肉をリラックスし、緊張をほぐすので肩こりや筋肉痛にもいいでしょう。また、皮膚からデトックスを促す作用がありますので、皮膚に症状のある方には是非活用していただきたいもの。パッケージには湯船に対してマグカップ2杯と書いてあります(さすがイギリス大雑把!)。私も薬局での立ち仕事が多いため、週2日くらいは使用しています。お家に湯船がない方は、足浴でもいいでしょう。20分くらいかけて十分浸かることをお勧めします。

  • 保湿のクリーム





保湿のクリームについては、どのようなものを使うべきか質問が多いものの一つです。化学合成のものは避けて、なるべく自然なものを使ったものをお勧めしています。上記にある商品はCalendulaのヒーリング効果を利用しているもので、薬局でもお勧めしています。
WeledaのSkin Foodシリーズはオリジナル、Light、Body Butterとあります。オリジナルのものは結構濃厚で保湿効果が強いですが、もう少しさらっとしたものをお好みの方はLightを使うといいでしょう。Body Butterは体の塗布範囲が広い方、または乾燥が顕著な方で広範囲に使用する方にお勧めです。
また、軟膏ベースの方がかゆみが落ち着くタイプの場合は、こちらのBalmondsのSkin Salvationがオススメです。

  • かゆみのクリーム



HeliosのUrtical Creamをお勧めしています。このクリームはUrtica UrensというハーブとCalendulaが混合されたクリーム。虫刺されなどのかゆみにも使えるのでおうちに一つあると便利です。かゆみがひどい時に役立ちます。



また、ひび割れがひどく、蜂蜜のような浸出液が出るような場合には、こちらのHelios Graphites/Calendula Creamをお勧めしています。



  • Bentonite Clay
皮膚からデトックスする方法として、Clayを使う方法があります。皮膚に塗布したり、またお子さんには、少しお水を混ぜて、粘土遊びがわりに使ってもらうのもいいでしょう。


  • 加工食品、添加物を避ける
体が敏感な時には、化学調味料などの自然でないものに反応しやすくなります。人間の体はよくできているもので、体は解毒機能を持っており、健康な人であれば排泄できる仕組みにはなっています。しかし、入れる量が増えてしまうと、体も対応しきれなくなり、体の外に不要なものが出て行きにくくなります。皮膚に出てくるのは、肝臓や腎臓、腸など、解毒、排泄機能がどこか滞っている可能性があるとも考えられます。体に負荷をかけないために、また解毒のプロセスをこれらで滞らせないように、出来るだけ自然なものを入れて、体の負荷を減らしましょう。

  • 乳製品をやめて、砂糖を減らす
たまに人によってはこの乳製品をやめるだけでずいぶん回復される方もいらっしゃいます。乳製品に入っている乳糖やタンパク質がうまく消化されないと、お腹が張ったり、ゴロゴロいったり、という腸で何かしらの症状が出てくる人もいらっしゃいます。負荷をかけないためにも、トリートメント期間は避けていただくことをお勧めしています。
最近は、ココナッツミルク、アーモンドミルク、オーツミルクなど植物由来のミルクもたくさん出てきました。これらは味も美味しく、簡単に切り替えられるのではないかと思いますのでどうぞ試してみてください。
砂糖は腸内細菌の餌となるものですが、カンジダなどのあまり繁殖を望まない菌の餌でもあります。砂糖を摂取することで、体が酸性に傾くと、炎症が起こりやすくなるとも言われていますので、トリートメントの期間は避けるようにお話ししています。


  • 腸内環境を整える



発酵食品を増やし、いい菌を増やす食事をお勧めしています。体は一般の人で、70パーセントが善玉菌、30パーセントが悪玉菌でバランスをとっていると言われています。このバランスが崩れると下痢などを起こしたり、様々な症状が出ると言われています。日本には先人の知恵で甘酒、お漬物、納豆、味噌、醤油など様々な発酵食品があります。バリエーションを加えて、サワークラウト、キムチ、KombuchaやKefirなどの発酵飲料も取り入れるといいでしょう。また、一時的にProbioticsをサプリメントとして1−2ヶ月試してみてもいいでしょう。
写真は我が家で作って食べている、左から赤キャベツのサワークラウト、Kombucha、キムチ。
下記はOptibac Probioticsの商品。用途に合わせて菌株を使い分けてProbioticsの商品を作っている会社です。



  • 油は大事
肌は乾燥を避けるには皮脂が大事で、そうなると油の摂取も大事になってきます。油も質を選びましょう。Omega3なども質の良いサプリメントが発売されていますので、それらを加えてもいいでしょう。下記はお子さま用のオメガ3のサプリメント。お子さま用のサプリメントは数が少なく探すのが難しいので、例に載せました。またBiocareというメーカーもお子さま向けのサプリメントをいくつか出しています。
また食事や油についてはこちらの記事をご参考ください。




  • ビタミンC



肌の再生に必要なビタミンC。ビタミンCはそれだけでなく、炎症を抑える抗酸化作用もあります。大人の一日摂取量は1000mgと言われていますが、症状があるときは、増量することもアドバイスしています。ただ、ビタミンCは水溶性。一気にたくさんとっても、その時に使われなかった分は体外に出て行ってしまいます。ビタミンCを効率よく摂るコツは「こまめに頻回に」摂ることです。mg数が少ないものでも構いませんので、自然由来の質のいいビタミンCをとりましょう。また、ビタミンCは胃への刺激が強いため、胃の弱い方は、胃の状態と相談しながらこまめに頻回にとるようにしましょう。
上記のBonusanは3歳から服用できる噛んで飲むビタミンC。Nature-Cは6歳から服用可能。これも噛んで服用するものなので、携帯でき、仕事で外出する時も手軽で重宝しています。


上記は一般的に薬局でも、お客さんにアドバイスしていること。それぞれの商品については「合う、合わない」があると思いますし、また好みもあると思います。私もクライアントと相談しながら、個々にあったものをアドバイスしています。
特に食事は毎日の積み重ねがカギとなります。

皮膚炎でお悩みの方、興味がありましたら上記から開始してみてください。
それでも治りがイマイチな場合は、コンサルテーションを受けて、個々にあった処方をしてもらうことをお勧めしています。

私もコンサルテーションを受け付けていますので、興味のある方はどうぞ下記からご予約ください。



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